鹽辛聲しをからごゑ)” の例文
新字:塩辛声
その久兵衞といふのは鹽辛聲しをからごゑの木戸番で、二十五六の眞つ黒な男、煮締めて燻して、鹽を利かせたやうな顏を、小柄な彌太八の後から、見越入道見たいに、ヌツと出します。