魚尾形ぎょびけい)” の例文
黒光りのする店先の上がりがまちに腰を掛けた五十歳の父は、猟虎らっこの毛皮のえりのついたマントを着ていたようである。その頭の上には魚尾形ぎょびけいのガスの炎が深呼吸をしていた。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)