高久靄厓たかくあいがい)” の例文
洋燈を片寄せようとして、不図ふと床を見ると紙本半切しほんはんせつの水墨山水、高久靄厓たかくあいがいで無論真筆紛れない。夜目ながら墨色深潤大いに気に入った。此気分のよいところで早速枕に就くこととする。
浜菊 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)