驚駭きょうがく)” の例文
嘉七は驚駭きょうがくした。こんな大きな声を出して、もし、誰かふもとの路を通るひとにでも聞かれたら、たまったものでないと思った。
姥捨 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「このライターは誰のです?」帆村荘六は、おみねが驚駭きょうがくにうちふるえている前に、このカフェ・アルゴンの入口で拾ったライターをさし示した。
ネオン横丁殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)