餌香川えかがわ)” の例文
ほどなく、餌香川えかがわが広まり、まだ寝しずまっている散所部落が見えてくる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石川の本流、餌香川えかがわ、道明寺川、恩智川などが、いわゆる“川ノ辻”をなしており、また、三角洲だの両岸の芦の彼方にも、散所部落の屋根が望まれ、大きな月一つのほか、すべてびょうとしていた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)