青鼻汁あおばな)” の例文
青鼻汁あおばなをズルズル云わせた、百姓づらの小せがれ共に、まるで、何か珍しい見せ物でもある様に覗きこまれた時、その世にも滑稽な景色を想像すると、彼は一層不安にも、腹立たしくもなるのでした。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)