零落末裔おちぶれもの)” の例文
私の様な懶い零落末裔おちぶれものは、廃寺、無縁の石仏に、水打ち慰めたり、蝙蝠の飛ぶ、士族屋敷の土塀のかげに、団扇して、遠い空しい昔ばかりを語るきりだ。
仙台の夏 (新字旧仮名) / 石川善助(著)