“おちぶれもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
零落末裔50.0%
零落者50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の様な懶い零落末裔おちぶれものは、廃寺、無縁の石仏に、水打ち慰めたり、蝙蝠の飛ぶ、士族屋敷の土塀のかげに、団扇して、遠い空しい昔ばかりを語るきりだ。
仙台の夏 (新字旧仮名) / 石川善助(著)
恰もそれは雑草に埋れた破家あばらやの感じで、得体の知れない蔓草に窓も壁も蔽われて、更にこの宿泊所の陰鬱な零落者おちぶれものの蔭を濃くするために、葉の繁ったアカシヤの木立が深々と枝を垂れていた。
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)