雲形肘木くもがたひじき)” の例文
屋根と屋根との間には、勾欄の灰色や壁の白色や柱・斗拱の類の丹色にいろ雲形肘木くもがたひじきの黄色などがはさまっている。そのなかでも特に丹色は、突き出た軒の陰になるほど濃く、軒から離れるほど薄くなる。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)