阿波屋あはや)” の例文
「先づ阿波屋あはやだ。それから大村喜十郎と、鐵之助と、一と通りお久良とかゝはりのありさうなのを調べる、——それから、誰か一と走り、御奉行所へやつて見よう」
春徳寺の檀家だんか、本銀町の阿波屋あはや三郎兵衞、獨り娘お由利ゆりが長の患ひで、一度は醫者にも見放されたのが不思議なきつかけで本服し、今では以前の美しさも健やかさも恢復した喜びに
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)