阿新くまわか)” の例文
「では、その阿新くまわかさまとやらは、せっかく島へ渡って来ながら、父の資朝卿にも会えず、その後、むなしく都へ帰ったのでございますか」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と書き加え、ついに阿新くまわかにも会わず、竹田川のぐみの木河原に曳き出され、四十九歳の生涯を終ってしまった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿新くまわかの従者久米内が、行く行く人に訊いていたが、たれもはっきり返辞はしない。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿新くまわかどのは、お元気ですか」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)