山田美妙やまだびみょうのごとき彗星すいせいが現われて消え、一葉いちよう女史をはじめて多数の閨秀作者けいしゅうさくしゃが秋の野の草花のように咲きそろっていた。
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)