“郿塢城”の読み方と例文
読み方割合
びうじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もし、わが事が成就すれば、天下を取るであろう。事成らざる時は、この郿塢城びうじょうに在って、悠々ゆうゆう老いを養うのみだ」——と。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
郿塢城びうじょうへお還りある日は、満城を挙げて、お慰みを捧げましょうが、また時には、茅屋ぼうおくの粗宴も、お気が変って、かえってお慰みになるかと思われます。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「神仙の仙女とは、実に、この貂蝉のようなのをいうのだろうな。いま、郿塢城びうじょうにもあまた佳麗はいるが、貂蝉のようなのはいない。もし貂蝉が一笑したら、長安の粉黛ふんたいはみな色を消すだろう」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)