遠方人おちかたびと)” の例文
父母が何を言っているとも知らぬ姫君が、うれしそうに走りまわるのを見て夫人の「遠方人おちかたびと」を失敬だと思う心も緩和されていった。
源氏物語:19 薄雲 (新字新仮名) / 紫式部(著)
遠方人おちかたびとの心(七夕のあまのと渡るこよひさへ遠方人のつれなかるらん)はどうであろうとお思いになり、ただ一人茫然ぼうぜんとしておいでになるのであった。
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)