踉々蹌々ろうろうそうそう)” の例文
そこですっかり気分をもち直し、やがて勘定を払うと、踉々蹌々ろうろうそうそう、元の道をもどって行った。——その孤愁の影、多情多感なその日の彼は、あとで思えば、げにも宋江として珍しいことだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)