足利季世記あしかがきせいき」の記載で、よく武道史の引証になっているが、日置弾正のそれは、自身の修行を目的とするよりは、日置流の自己の工夫を、世に宣布するという方が目的の重要であったようである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)