豊住又七とよずみまたしち)” の例文
乗物町のりものちょうの師匠として聞えている笛の名人豊住又七とよずみまたしちが、用達しの帰り、自宅の近くまで差しかかった時、手拭いで顔を包んだ屈強な男が一人矢庭やにわに陰から飛び出して来て、物をもいわずに又七を
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)