角廊下すみろうか)” の例文
登子とうこかと思えば、抱いていたのは、藤夜叉の体だった。——高氏は、角廊下すみろうかまで来て、吊り燈籠の明りに、死に絶えているかのような藤夜叉の顔をしげしげ見つめた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)