十常侍趙忠ちょうちゅう郭勝かくしょうなどという連中も、西宮翠花門せいきゅうすいかもんまで逃げ転んできたが、鉄弓に射止められて、虫の息で這っているところを、ずたずたに斬りきざまれ、手足は翠花楼の大屋根にいるからすへ投げられ
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)