衢風ちまたかぜ)” の例文
(五位は四十を越してゐた。)その代り、生れた時から、あの通り寒むさうな赤鼻と、形ばかりの口髭とを、朱雀大路すざくおほぢ衢風ちまたかぜに、吹かせてゐたと云ふ気がする。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)