蠅取蜘蛛はえとりぐも)” の例文
自由な空へ出るのには一度罎の底をくぐらなければならないという事が蠅にも小さな私にも分らないと見える。もっとも罎を逃れたとしたところで、外界には色々な蠅打ちや蠅取蜘蛛はえとりぐもうかがっている。
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)