蝋石らうせき)” の例文
蝋石らうせきのやうにつめたく、滑らかな肌をしたこの後園の尼僧は、生れつき環境の騒々しさを好まないところから、わざとすべての草木は枯れ落ち、太陽の光さへも涙ぐむこの頃の時季を選び
水仙の幻想 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)