“虢”の読み方と例文
読み方割合
くわく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いくばくもなく官を退いた後は、故山、くわく略に歸臥し、人と交を絶つて、ひたすら詩作に耽つた。
山月記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
彼等は未だくわく略にゐる。固より、己の運命に就いては知る筈がない。君が南から歸つたら、己は既に死んだと彼等に告げて貰へないだらうか。決して今日のことだけは明かさないで欲しい。
山月記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)