藤氏擅権とうしせんけん)” の例文
神代この方の皇統を後に荷担になわれた上皇の自覚には、鎌倉幕府の権力の生長が、まざまざと影を映しつつあったであろう。藤氏擅権とうしせんけんの極において、後三条院のお心に院政の基をなす自覚がめばえた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)