それから隊が六月まで約半年間松山に駐屯して、そこで伊木は第二隊を募集した。備中の藤島政之進ふぢしままさのしんが指揮した義戦隊と云ふのがそれである。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)