薄紫色うすむらさきいろ)” の例文
ああ今日も寝坊して気の毒だなと思って「テーブル」の上を見ると、薄紫色うすむらさきいろの状袋の四隅を一分ばかり濃い菫色すみれいろに染めた封書がある。我輩に来た返事に違いない。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ほんの四文錢ほどの丸いあざ——それも薄紫色うすむらさきいろをしたのが、はつきり見えてゐるではありませんか。
銭形平次捕物控:124 唖娘 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)