“蔕鐘”の読み方と例文
読み方割合
ほぞがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白象の鞍上高々と見えた木鹿もくろく大王は、たちまち手の蔕鐘ほぞがねを打ち鳴らして、まず前列の鑓隊やりたいを突っ込み、両軍乱れ合うと見るやさらに烈しく鐘を乱打した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木鹿は大きくうなずいて、例の如く蔕鐘ほぞがねを打ち鳴らし黒風を呼んで、しりえなる猛獣群を敵軍へけしかけた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)