それは「覺譽泰了たいれう居士、明和六年己丑きちう七月、遠州舞坂人、江間小兵衞三男、俗名利右衞門、九代目五郎作實祖父、葬于淺草光照院あさくさくわうせうゐんにはうむる」と、「四日」の下に記してある泰了である。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)