自矜じきよう)” の例文
私は余りいまいましいので、直ぐ日本媼のところに逃げ帰らうとしたが、夜が既に更けてゐるし、度々南京虫のことを訴へるのは自矜じきようを害されるやうな気もするし、忍べるだけ忍ばうとした。
南京虫日記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)