このゆえに真に自家証得底じかしょうとくてい見解けんげあるもののために、拘泥のはんを払って、でき得る限り彼らをして第一種の解脱に近づかしむるを道徳と云う。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)