膈噎かくいつ)” の例文
九年は秀忠が將軍職を家光に譲つた年である。秀忠親子は上洛じやうらくする時、江戸から長政を先發させた。五十三歳になる長政は、忠之を連れて上り、二條の城にゐて、膈噎かくいつの病で亡くなつた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)