膃肭臍をつとせい)” の例文
「ほんに、なア」と、氷峰もぐツたりした聲で、「田村君が女に離れては——雪の屋先生も同じぢやが——水を出た膃肭臍をつとせいの樣なものぢや。勢ひがなくなる。」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)