聞人ききて)” の例文
相対あいたいでは私がどんな我儘なことを云うかも知れないからお増は聞人ききてになってくれ。民子はゆうべ一晩中泣きとおした。定めし私に云われたことが無念でたまらなかったからでしょう」
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)