耳目口鼻じもくこうび)” の例文
髪毛の末から、足の爪先に至るまで、五臓六腑を挙げ、耳目口鼻じもくこうびを挙げて悉く幻影の盾である。彼の総身は盾になり切っている。盾はウィリアムでウィリアムは盾である。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)