羚羊シャモア)” の例文
羚羊シャモアの角など飾りに付けた杖を得意げに振りながら、クールサールをうろついて、大通りで宝石——輸入品の——を冷やかして、べちゃくちゃ云いながら日を暮してしまう。
早速でスが、わたくスの名案をぶちまけまスと、ま、こういうわけでございまス。……まず羚羊シャモアを三匹とっつかめえまス。けれど、それは羚羊といってもただの羚羊と訳が違いまス。
ズタズタニ肺腑ヲ 荒シテ 羚羊シャモア色ノ微塵ガ犯ス。今ハ蒙昧ノ 露ハナル領域ニサヘ驕ルスベモナイ。親愛モナク 糧モナク。掌ニワヅカ最後ノ罌栗ガ潰エ 血漿ガ黝ク 頸ニ錆ビル。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)