紫鴛鴦しえんおう)” の例文
現出す 死後の座は金菡萏きんかんたんを分ち 生前の手は紫鴛鴦しえんおう月沉げつちん秋水珠を留める涙 花は落ちて春山土また香ばし 非命すべからく薄命に非ざるを知るべし 夜台長く有情郎に伴ふ
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)