“紫木蓮”の読み方と例文
読み方割合
しもくれん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紫木蓮しもくれんの花弁の居住いが何となくだらしがなくなると同時にはじめ目立たなかった青葉の方が次第に威勢がよくなって来るとその隣の赤椿の朝々の落花の数が多くなり
五月の唯物観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
紫木蓮しもくれんは若葉のにぎやかなイルミネーションの中からはでな花を咲かせる。濃い暗いやや冷たい紫のつぼみがれ開いて、中からほんのり暖かい薄紫の陽炎かげろうが燃え出る。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)