二人共、昨夜は、納戸頭奥田孫太夫なんどがしらおくだまごだゆうたちと共に、什器じゅうき諸道具を、鉄砲洲のおくらから徹夜で運んで、一睡もして居ないのであった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)