笏梧朗しゃくごろう)” の例文
植込みのつたの絡んだ古い格子戸の前へ出て、この家のあるじである笏梧朗しゃくごろうは、そういう童子のたずねてくる夕刻時を待ち慕うていた。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)