空風呂敷からぶろしき)” の例文
何も入って居らん空風呂敷からぶろしきではあるが、不調法をして詫をせずに置く訳にもいかん、手前の事から己が出ると、拙者は粂野美作守家来渡邊織江と申す者でござると
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
仰向けに倒れて居るところを見ると、多分手筐てばこを奪ひ取る爲に引倒したのでせう。お町の手は、それでも見覺えの空風呂敷からぶろしきひしと掴んで居りますが、中の桐箱はその邊には見當りません。