硝薬庫しょうやくぐら)” の例文
阿波守の意気があがるとともに、出丸曲輪でまるぐるわの工事は成り、石垣の普請ふしんは近く手を離れるばかり、火薬は硝薬庫しょうやくぐらにみち、兵船はそろい、家中の士気は揃ってくる。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)