相不変皸あいかわらずひび)” の例文
小娘は何時かもう私の前の席に返って、相不変皸あいかわらずひびだらけの頬を萌黄色の毛糸の襟巻に埋めながら、大きな風呂敷包みをかかえた手に、しっかりと三等切符を握っている。…………
蜜柑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)