目無達磨めなしだるま)” の例文
急に四辺そこいらが明るくなったかと思うと——秋の日が暮れるのでした。暗い三分心の光は煤けた壁の錦絵を照して、棚の目無達磨めなしだるまも煙の中に朦朧もうろうとして見える。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)