つかへ)” の例文
それより起き慣れて、朝々座敷を掃ひ庭の塵を取り、身をまめに動かせば、朝飯も自らすゝみ、むかしのつかへを忘れて無病の楽みを知りぬ。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
磯村以上にもそれが胸のつかへになつてゐることは判つてゐながら、彼女の態度を見ると、余り感じが好くなかつた。彼は出来るだけ口を利かないことにしてゐた。
花が咲く (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)