かやの好きな甘酒饅頭あまざけまんじゅうを買ってきたが、そしてそれをちぎって口の中へ入れてやったが、かやはもう食べる意志を失っていた。一日眠りつづけて息を引きとった。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)