璽光じこう)” の例文
小平も樋口も我々の心に住んでおり、璽光じこう信者の狂態も同じ芽が万人の心に必ずある。全ての人が犯罪者となり狂人となる素質を持っており、外部条件によって、そうなる。
男女の交際について (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
徳川時代にも、幾度か璽光じこう様のようなのが現われました。
璽光じこう様ですか。あれは偉大なるものだ。僕は遠く及ばんです。双葉山は璽光内閣の厚生大臣ださうですが、僕などは文部省の風教課とか何とかいふ小役人にすぎないので」
破門 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
同じ新聞紙上に璽光じこう様を読み笑殺するが、璽光様とは何か、彼女はその信徒から国民儀礼のような同じマジナイ式の礼拝を受けたり、米や着物を献納されたり、直訴をうけたりしており
天皇陛下にさゝぐる言葉 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
璽光じこう尊の性格と天皇の性格にも変りはない。
現代の詐術 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
璽光じこう様が天照大神あまてらすおおみかみの生れ変りの如くに。
璽光じこう様の話がでるとみんなが笑う。
邪教問答 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)