玉屑ぎょくせつ)” の例文
天はいよいよ明るい、氷の海は一層の白を加うると共に、一分の硬味を減じて来た雪になったのである、玉屑ぎょくせつ累々ともいうべき空に懸れる雪の大路を無形の手で、そりを縦横に掻き廻しはじめたと見え
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)