“玄恵”の読み方と例文
読み方割合
げんえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、さっそく、都へ使いを立て、多年お世話になった北小路ノ玄恵げんえ法印を通じ、西華門院様へ、お詫びを言上する。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひる、義貞を三条高倉の邸におとずれたが、会えなかったので、玄恵げんえ法印をたずね、また、二、三の知人を訪うてもどったのだが、彼の行く先はみな時流の外にある僧や学究の家だった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かたがた、卯木の仕えている西華門院様へも、お願いしようし、また、卯木の親もとたる玄恵げんえ法印や、河内の実家方さとかたなどへも、万端、円満な計らいをつけてつかわす——。成輔は、そう約束した。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)