独棲ひとりず)” の例文
「私は静かな独棲ひとりずみというものもしてみとうございますから、あちらへおいでになって、宮様のお心のお慰みになりますまでずっといらっしゃい」
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
明石ではまた秋の浦風のはげしく吹く季節になって、源氏もしみじみ独棲ひとりずみの寂しさを感じるようであった。入道へ娘のことをおりおり言い出す源氏であった。
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)