狩勝驛かりかちえき)” の例文
此邊は秋已に深く、萬樹霜をけみし、狐色になつた樹々の間に、イタヤ楓は火の如く、北海道の銀杏なる桂は黄の焔を上げて居る。旭川から五時間餘走つて、汽車は狩勝驛かりかちえきに來た。石狩十勝の境である。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)